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名前 コメント 目次 [#e9f118ae] 目次 [#e9f118ae] スカラバガーデン/ホールって何! [#lf247027] スカラバガーデン/ホールに入る為の前提クエスト条件 [#jbb84ae8] 知恵王の指輪は最初に連合軍の総括報告書3個を「アジフ」に依頼される所まででOK~ 駐屯地のマヌクからきたサファ族の「ビハヌス」に話す所までで スカラバホール入場だけなら上記アイテムは不要。~ スカラバホール/ガーデンへの入り方 [#l2d1a48a] スカラバ豆知識 [#c7e793e7] ガーデン出現MOB [#wee8a951] MOBの使用スキル一覧 [#t70dab91] 装備 [#ad7a12dc]装備による耐性例[#i4f0c225] PT狩り配置図案 [#ybd47187]ベース(PT狩り固定)での動きの流れ [#u70eb1de] PT構成 [#l8400cb0]~ [#q9af0fab]前衛 [#d06086f1] RG[#d06086f1] ウォーロック [#bdda5932] AB [#v5ae2afd] 皿 [#t224dfb2] ジーク雷鳥 [#n25bfe43] 荷(ジェネ/メカ) [#bdda5932] ブラギ(外) [#bdda5932] リンカー(外) [#bdda5932] 参考動画 [#s50da430] たたき台製作 ゆりあん(kirch_SW) [#q3c6795f] 12/23更新 吉田 [#r3edd529] スカラバガーデン/ホールって何! [#lf247027] エルディカスディス実装で実装された高レベル向け(3次職向け)ダンジョン。~ スカラバガーデン と スカラバホール に分かれており~ スカラバガーデン;:高レベルPT用ダンジョン~ スカラバホール;高レベルソロ用ダンジョン~ となっている。ガーデンはPT用だが外で突入はできるがまずすぐ 遺体になれる。(注金盾持ってれば狩れる・・・?位魔法が痛い) ガーデンの時給は600M/hだかなんだか言われてるが、きっと 凄い慣れたPTの時給だと思われる。そうなりたいものだ。~ ホールはソロ可能なので高レベルの猛者は試してみるとイイ・・・ 違いはモブの強さ、スキル使用なのかな。要検証。 MAPは使い回しでした。 スカラバガーデン/ホールに入る為の前提クエスト条件 [#jbb84ae8] 必要クエスト~ 異世界クエ(完了必須)~ 必要アイテム:ゼロピ300/ルビー1/エメラルド1~ 経験値:Base 660k+1.98M,Job 210k+630k~ ↓~ 駐屯地の人々(完了必須:三カ国への報告書の前提クエ)~ 必要アイテム:丈夫に見える木の枝 20個(すぐ取れる)~ 経験値:Base 2M,Job 200k/紫箱~ ↓~ 会議のおとも(完了必須:三カ国への報告書の前提クエ)~ 必要アイテム:古いフライパン 1個 / 烈火石 1個 / 墨汁 1個 / ミョグェの扇子 1個~ 経験値:Base 600k,Job 200k~ ↓~ 三カ国への報告書(完了不要:知恵の王の指輪前提クエ)~ 必要アイテム:なし~ 経験値:Base 5M/紫箱~ 知恵王の指輪は最初に連合軍の総括報告書3個を「アジフ」に依頼される所まででOK~ ↓~ 知恵の王の指輪(完了必須:エルディカスティス前提クエ)~ 必要アイテム:未確認鉱石石(マヌクフィールドで採石)~ 経験値:Base 2M,Job 600k/知恵の王の指輪←これが重要~ 人間以外の種のNPCなど現地では知恵の王の指輪を装備必須になります。~ ↓~ エルディカスティス(完了不要)~ 必要アイテム:知恵の王の指輪~ 経験値:なし/エルディカスティスの入場許可と エルディカスティスの光(エルディカスティスへのテレポ装備)~ 駐屯地のマヌクからきたサファ族の「ビハヌス」に話す所までで 一応猫のクエがはじまりますが、エルディカスティスへの移動がだるいので 光を取る事をおすすめしますです、はい。~ ↓~ 猫耳と尻尾の男(完了不要)~ 必要アイテム:サファ族貢献の証 6個 / 堅くて固い血痕・怪しい魔力の石・凍りついた皮膚の欠片各11個~ スカラバホール入場だけなら上記アイテムは不要。~ カミダル山麓01の3時方向(231,174)にいる [ビケイ] に話すところまででOk。 経験値:Base 3M,Job 1M/sドラゴンのマント+sブラディウムブローチ~ ↓~ スカラバホール/ガーデン入場~ スカラバホールに入れるキャラクターで「スカラバの香水」を送迎NPCに使用することでガーデンへ入場可能~ 香水はダンジョン入り口付近にいる「サファ族の研究者」から500zで購入。~ 左NPC => スカラバガーデンへの送迎NPC(必要:香水)~ 右NPC => スカラバホール への送迎NPC(香水不要)~ 送迎NPCの場所など詳しい場所は↓のMAPを参照ください~ スカラバホール/ガーデンへの入り方 [#l2d1a48a] スカラバホール/ガーデンってどこよ!~ エルディカスディスの町の下MAP←にGO。敵が非常に強いので簡単にペナれます。イヤーンな人はマヌクの村から入り込むといい~ このトンネルがホール「知恵王の指輪」を装備し、NPCのサファ族の研究者に話しかけてサファ族の研究者 の調査に協力しよう!~ 再度NPCのサファ族の研究者に話しかけて「手伝います」!~ 香水買って チラッ|д゚) <500zヨ! って言われるので素直に買いましょう。~ ちなみに100個までおとな買いしても割引はない。~ 「香水をアイテムに持参しつつ」サファ族の研究者の少し→にいる 警備員に話しかけて「スカラバガーデン初入場!」~ \(^o^)/ SGいってぇ~ 左NPC => スカラバガーデンへの送迎NPC(必要:香水)~ 右NPC => スカラバホール への送迎NPC(香水不要)~ こちらはホールの状況。ソロ狩りできるだけあって穏やか。即死はしなかった。 スカラバ豆知識 [#c7e793e7] 移動時は敵は高頻度でスケアーボイス(範囲混乱)を使ってくるので「ガイアス挿し装備必須」 ダメージを与えない限り、亜種スカラバはアーススパイク、ディスペル等しか行いません。 手を出すとえらい目にあいます。 亜種スカラバはアイドル状態になってPCが画面内に入るとライフストリームを使用してHPが全快。食いかけは稀ってことかな。 スカラバの卵はベース近くのやつはJTなどで吹っ飛ばしておくといい。ほっとくと生まれるから。 凍結耐性100%になるLvとINT キャラのLv 必要INT Lv:119 INT:161↑ Lv:120 INT:150↑ Lv:121 INT:141↑ Lv:122 INT:132↑ Lv:123 INT:125↑ Lv:124 INT:118↑ Lv:125 INT:113↑ Lv:126 INT:108↑ Lv:127 INT:105↑ Lv:128 INT:101↑ Lv:129 INT:100↑ ガーデン出現MOB [#wee8a951] 名前 HP 100% br;必中 br;HIT 95% br;回避 br;FLEE サ br;イ br;ズ 属性 種族 Base/Job レアアイテム #ref(horn_scaraba.gif) ヘラクレススカラバ br; 204,400 小 地1 br;BOSS属性; 昆虫 325,750/1008 名前 HP 100% br;必中 br;HIT 95% br;回避 br;FLEE サ br;イ br;ズ 属性 種族 Base/Job レアアイテム #ref(horn_scaraba2.gif) コーカサススカラバ br; 235,600 小 地2 br;BOSS属性; 昆虫 346,750/1211 名前 HP 100% br;必中 br;HIT 95% br;回避 br;FLEE サ br;イ br;ズ 属性 種族 Base/Job レアアイテム #ref(rake_scaraba.gif) レギウススカラバ br; 250,400 中 地3 br;BOSS属性; 昆虫 367,375/1441 名前 HP 100% br;必中 br;HIT 95% br;回避 br;FLEE サ br;イ br;ズ 属性 種族 Base/Job レアアイテム #ref(antler_scaraba.gif) アトラススカラバ br; 270,800 中 地4 br;BOSS属性; 昆虫 382,125/1696 名前 HP 100% br;必中 br;HIT 95% br;回避 br;FLEE サ br;イ br;ズ 属性 種族 Base/Job レアアイテム #ref(queen_scaraba.gif) 女帝スカラバ br; 2,441,600 大 地3 br;BOSS属性; 昆虫 410,220/212,200 MOBの使用スキル一覧 [#t70dab91] 使用スキル 効果 対策 備考 スケアーボイス 範囲混乱 ガイアスc挿し頭装備□ガイアスカード□絶対に混乱状態にならない。地属性攻撃に対する耐性 15% 増加 広範囲凍結 範囲凍結 アンフロ装備(アンフロ挿しクレイトス大地の裂け目が最高)□マルクカード□絶対に氷化しない。水属性攻撃に対する耐性5% ダメージを与えないとしてこない模様?釣で接触していなければ使用してこない?噂。 アーススパイク 普通のアーススパイク レジストアースポーション 効果時間20分 サンダーストーム 普通のサンダーストーム レジストウィンドポーション 効果時間20分。敵のTSの範囲は7×7の模様? ヘブンズドライブ ヘブンズドライブ レジストアースポーション 効果時間20分 ストーンスキン MDEFを減少 湾スキル「恋人たちの為のシンフォニー」 ←Lv5で魔法防御力増加300秒 ブレイクヘルム 兜破壊 フルケミカルチャージ ストリップアーマー 鎧脱がし フルケミカルチャージ ストリップシールド 盾脱がし フルケミカルチャージ ストリップウェポン 武器脱がし フルケミカルチャージ ジークやブラギ演奏の天敵 ハンマーフォール ハンマーフォール イ㌔ いたって普通のハンマーフォール クリティカルスラッシュ 最大ATKでDEF無視攻撃 イ㌔ ダメージ4kほど?要検証 バルスストライク 無属性ダメージ&7セル吹き飛ばし 角兜など ダメージは低いがノックバックが脅威 装備 [#ad7a12dc] 頭 ガイアスc挿し必須。深淵兜・s装飾用ひまわり・角兜(2PCなど)ガイアススクーターもいいらしい(前衛) 中段 赤いメガネ 下段 タバコorパイプタバコでダメージ3%減らせます 肩 ホードc挿しテンドリルリオンの皮 WL:サラマンダー挿し焔マントなど 鎧 ・前衛/釣:サンドマンc挿し鎧・後衛:アンフロ(アンフロクレイトス大地の裂け目が最高) 盾 アリス又はビックフットc挿し盾。火力なら「殺虫剤(盾:昆虫形与ダメ+10%)」使用するといいかも 靴 HP増強/ジェネスケ挿し(昆虫経験値うp) アクセ 前衛:ウアー 後衛:- 装備による耐性例[#i4f0c225] 例1 ジーク(%) 土テンドリ(%) 風レジ(%) ガイアス頭(%) 合計(%) 備考 土 80 35 -15 15 115 移動時にはガイアス必須 風 80 - 20 - 100 TSが脅威な為風耐性100にしたい ~ 例2 ジーク(%) 風テンドリ(%) 土レジ(%) ガイアス頭(%) 合計(%) 備考 土 80 5 - 15 100 移動時にはガイアス必須 風 80 30 - - 110 TSが脅威な為風耐性100にしたい ~ 例3 ジーク(%) 土レジ(%) 風レジ(%) ガイアス頭(%) 合計(%) 備考 土 80 20 -15 15 100 移動時にはガイアス必須 風 80 - 20 - 100 TSが脅威な為風耐性100にしたい ~ ~ 個人的にはレジポ使わなくて済む例2がお勧めだがこすぱが悪い レジポを使う場合はタイマーを見つつ確実に更新すること 例1の場合移動後は頭を自由にできる~ そのために頭を聖火冠にしてFBで共闘を入れることが出来るようになる 例2でも土レジを使えば頭を自由にできて同じく共闘を入れれるようになる 共闘ボーナスが少なくなったとは言えば元の経験値が多いから共闘をきっちり入れれば効率にかなりの影響がある 共闘入れることができそうな職は献身、AB、皿当たりか(要検証) ~ 鎧が土の場合(土25%風50%) ジーク(%) 風レジ(%) ガイアス頭(%) 合計(%) 備考 土 80 -15 15 80 移動時にはガイアス必須 風 80 20 - 100 TSが脅威な為風耐性100にしたい 鎧と乗算なので土95%風100% ~ ~ 鎧が風の場合(土150%風25%) ジーク(%) 土レジ(%) ガイアス頭(%) 合計(%) 備考 土 80 20 15 115 移動時にはガイアス必須 風 80 - - 80 TSが脅威な為風耐性100にしたい 鎧と乗算なので土122.5%風5% ~ ~ 鎧の属性と属性耐性は加算ではなく乗算方式による処理になるので注意 例えば土鎧で土耐性80%なら 土耐性で20%ダメに抑えれて、鎧の耐性でそれから25%抑えれるので 5%のダメージ PT狩り配置図案 [#ybd47187] 案1~ ~ ベース設置する場合WLとそれ以外を数マス距離置いて隔離する、隣接してるとスカラバ側の魔法の巻き添え食らうからとの事。 両脇の魔法職がMS(メテオストーム)担当。先頭の魔法職はSG担当(タゲ取りWIS)。釣りは連れて来た敵をSGにあて、回復・支援後また釣りへ MS担当は火力装備がいいかも。 ジークペア、及びブラギの吹っ飛ばされる危険大(角兜で防御できるがその場合献身がが頻繁に逝ってしまう?)~ 案2~ ~ ジークペアの吹っ飛ばされを考慮した配置。 ジークペアは壁に設置→ジーク範囲が狭くなるが吹っ飛ばされによるPT崩壊の危険は減少するかも。 ジーク範囲が狭くなるので場所的に密集になるので支援が難?~ 案2改~ 上記案2に加え壁キャラとBCキャラをIWで隔離する メリットは壁が死んでもBCに流れてこないので立て直ししやすい デメリットはよりBC範囲が狭くなるので移動等しにくい コートのかけ直しもやり難い ベース(PT狩り固定)での動きの流れ [#u70eb1de] 0:準備が整うまでIW(アイスウォール)での封鎖 1:ジークの展開・ブラギ展開 2:ジーク雷鳥及びブラギへの魂付与 3:献身(タゲとりWL+ジーク)展開 4:IW解除、釣り開始 5:壁とBCのキャラの間にIWを維持 PT構成 [#l8400cb0]~ [#q9af0fab] 1 釣り(RK/影葱/修羅/GX)~ 2 釣り(RK/影葱/修羅/GX) 3 鳥(ブラギ)~ 4 RG(献身)~ 5 WL/影葱(火力・SG本陣タゲとり)~ 6 WL(火力・IW/CrR/MS)~ 7 WL(火力・CrR/MS)~ 8 AB(支援)~ 9 AB(支援)~ 10 皿(SP/LP4↑、ウォーマー5)~ 11 冠(ジーク)~ 12 湾(ジーク+切れ間セレナーデ魔法攻up)~ ~ 外:リンカー(とりたま必須)~ 外:修理~ 外:釣~ 外:コート~ 2PC持ち等はガーデン入り口にアイス補充用にキャラ放置しておくと補充の回転が速くなって良し~ 前衛 [#d06086f1] 釣りは引っ張ってきたら敢えてWL側にタゲが流れる様に何もしない、WL達は上の装備により流れてきて魔法の連打&脱衣を食らっても倒しきるまでには生き延びられる 横沸きは何もせずWL側が魔法でWL地帯に呼び寄せ、ベースでWL以外は余計な事をしない様に徹する RG[#d06086f1] WL+ジークペアに献身を欠かさないように。 横沸きは何もせずWL側が魔法でWL地帯に呼び寄せ、ベースでWL以外は余計な事をしない様に徹する 献身は耐性装備(地属性鎧)のないWL達に献身する為、ジークの切れ間にサンダーストーム打たれると即死するらしい。運命だとおもって仲間を信じましょう。 ウォーロック [#bdda5932] 壁WLはSGでタゲ取り+QMで接触までの時間稼ぎをする。 ベース設置する場合WLとそれ以外を数マス距離置いて隔離する、隣接してるとスカラバ側の魔法の巻き添え食らうから。 HPの目安はHP7500あるとギリ、10kあると安全。献身いると最高 WLは釣りが戻ってくるまでに脱衣されたらリログ、及びリーディングでCrRを装填 ウォーマーが切れたら張り直すまで手出し厳禁!!;~ その為にリコグとウォーマーを同時に出る様にしておくとWL側でもウォーマーが切れる時間が分かるので先に手出し役のWLの一人が皿と連携を取って他のWLは手出し役のWLが詠唱を始めてから詠唱するといい ノックバック対策にアイスウォールも効果的。WLの腕がうなる。 メテオストーム連打で倒す。CrRも効果的だがクールタイム長くて総合的にイマイチ。 火力装備でいく!アンフロは移動中だけでいい!(ウォーマーで不凍) IW10が今は欲しい! AB [#v5ae2afd] WL地帯には常時サンク設置 ハンマーフォールなどで雷鳥がぴよったらピヨに耐えたプリが即リカバリー。この速度がPT崩壊を防ぐ。 釣り役以外には範囲キリエ。パルスストライクのノックバックを防ぐ 皿 [#t224dfb2] WL地帯には常時ウォーマーと足下SW設置 横脇には蜘蛛。LA効果を狙う。(蜘蛛で火2倍効果) ジーク雷鳥 [#n25bfe43] ジーク欠かさぬように注意。 フルコート貰う。 吹っ飛ばされ注意。 スタン耐性100が理想。スタラクDバシ推奨。 荷(ジェネ/メカ) [#bdda5932] 演奏の切れ目が死のロードになるのでジーク・演奏にフルケミカルチャージはお忘れなく! ブラギ(外) [#bdda5932] 吹っ飛ばされないようにキヲツケヨウ。コートを貰おう。 ブラギを欠かさぬよう。 リンカー(外) [#bdda5932] 雷鳥の魂を欠かさぬよう。ジークを術者にも効果させるため。 参考動画 [#s50da430] ニコニコ動画 http //www.nicovideo.jp/watch/sm12669783 たたき台製作 ゆりあん(kirch_SW) [#q3c6795f] 12/23更新 吉田 [#r3edd529]
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それは些細なすれ違い ◆c92qFeyVpE T-1000がそれを感知したのは、修理工場を目指し北上し、しばらくしてのことだった。 何かの走行音、それほど遠くはないようだ。 しかし、この制限下では車などの移動手段を持った相手に追いつくのは、自身の性能を持っても難しいと判断する。 だとすればエラーの修復を優先すべき、そう判断し再び歩を進めようとした時、一定だった走行音が突然乱れ、停止した。 何者かによる襲撃、可能性が最も高いのはそれだろう。 数瞬の思考の後、T-1000は音源の下へとその足を進める。 確かにエラーはある、だが、それによる戦闘行為への影響は高くないと判断。 戦闘が行われた直後、もしくは最中ならば、不意を打つことは容易。 事前に遠方から様子を観察し、最も戦闘力がある、もしくは戦闘行為を止めようとしている相手を判断し、それ以外を排除、ウィルスを打ち込む。 そう思考しながら駆けるが、走行音が途切れたと予測された地点にたどり着く直前、再びその音が感知される。 戦いは予測より早期に決着がついたようだ。 間の悪いことに、走行音はこちらに向かっている。身を隠す暇はないだろう――ならば、無力を装い不意を突く。 ほぼ時を待たずして、一台のサイドカーを感知する。 数は二体、できればどちらの方がよりサンプルとして適しているか判断する情報がほしい。 腕を下ろし、全身から力が抜けたように演技をする――走行音が止まるが、声はかけてこない。 警戒されていると判断、こちらからアクションを起こすべき、顔をあげて対象を見る――対象と目線が合わない。 対象が自身の背後へ注意を向けているのが原因、背後を振り向く――――警告。 サイドカーに乗り、青髪の少女を見ながら凱は戸惑いを見せる。 「スバル=ナカジマ……? 二人……!?」 凱の視線の先、 そこにはスバルの姿をしたT-1000と…… 本物のスバル=ナカジマが、そこに立っていた。 ◇ 修理工場へと進もうとしていたスバルは、その場でがくりと膝をついて呆然としていた。 「ノーヴェ……タチコマ……」 自分のいるすぐ隣のエリアが禁止エリアとされた、早く動くべきだ。 そう頭では理解しているが、その体は動こうとしない。 知り合いの死、それだけでも衝撃だが……それ以上に、スバルは自分の行動を悔む。 自分はタチコマと出会い、行動を共にした。ノーヴェと出会い、話をした。 だというのに、自分はその時何をした? ドラスにあっさり騙されタチコマとは別れてしまい、ノーヴェに対しては…… 「――っ」 二人を殺したのは、私だ。 自分さえドラスの企みを見抜いていれば、タチコマと別れず、ノーヴェのことも疑いを持たなかった。 そうすれば、二人は無事だったかもしれない。ノーヴェをチンクと再開させることだって…… 「なのはさん、ティア……私は、やっぱり、人殺しだよ……」 守らなくては、救わなければいけないのに。 こんなことを許すわけにはいかないと、シグマを打ち倒すと誓ったのに。 自分は何もできない、まんまと騙され、独りで空回りし、守るどころか……奪おうとした。 足に、手に、全身に力が入らない。 思考が纏まらず、次に何をするべきなのか、何をしようとしていたのかさえぼやけていく。 スバルの心が折れようとした、その瞬間だった。 目の前に、自分と同じ姿をした者――彼女が『ドラス』と認識する相手が現れたのは。 「ドラスゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!」 スバルは叫びながらT-1000へと自らに残された左腕を振りかぶる。 彼女は自分がT-1000と出会っていることを知らない。 そのために、目の前の自分そっくりに擬態している相手がドラスだと咄嗟に考えてしまった。 ドラスがいなければ、タチコマもノーヴェも守れたかもしれない。 その想いを怒りに変え、自身の持つ力を躊躇なく解き放つ。 「IS! 振動破砕!」 相手が防御のために構えた腕を掴み、超振動を叩きこむ。 直前に腕だけが切り離され、完全に破壊することはできなかったが、以前にも一度防がれているから予想通りだ。 腕の修復の時間を与えず右のハイキック、まともに入るが首をわずかに傾かせただけで効いた様子はない。 「っっっだああああ!!」 その足を力づくで強引に振り切る、流石にT-1000も耐えきれず膝を付き、その眼前へ左拳を突き付ける。 「一撃! 必倒! ディバイン……」 「やめろぉぉぉぉ!!」 「っ!?」 魔力砲撃の直前、凱がスバルの腕を掴んで引き倒す。 すぐに振りほどこうとするが、いかに戦闘機人といえど片腕では凱に力で適いはしない。 「放して! あいつは、あいつだけは!」 「やめるんだ! 何があったかは知らないが、彼女はドラスじゃない! それにドラスは――」 「凱、やめるべきはお前のようだ」 「ゼロ!?」 ゼロの言葉に振り返る。 そこにはセイバーを構えたゼロと、先ほどよりいくらか離れた場所に立つT-1000の姿。 先ほどスバルに破壊されたはずの左腕はすでに修復され、針のように先端が細くなっていた。 「ドラスの是非はともかく、こいつが俺達の共通の敵ということは間違いない」 「くっ……そうか、すまない……しかし、こいつはいったい!?」 スバルへと謝罪をしながら立ち上がり、ゼロの隣でグランドリオンを転送しながら疑問を口にする。 ゼロは相手から目を離さないまま、冷静に状況を推測する。 「恐らくこいつが液体金属、シグマの手先だろう」 「こいつが!?」 そう聞いた途端、凱の眼には怒りが湧き上がる。 「答えろ! 敬介さんやスバルちゃんに成りすまし、悪事を働いていたのはお前か!」 凱の言葉にT-1000は何の反応も返さない。 更に問い詰めようとする凱よりも前にスバルが立ち、顔を俯かせたまま言葉を発する。 「違うよ、こいつはシグマの協力者じゃ……T-1000じゃない」 「なに?」 「私はT-1000と会ってない、私が片腕を失くしたことを知っているはずがない。それを知って、姿を変えられるのは……ドラスだけだ!」 「な!? 待つんだ!」 スバルはT-1000と出会っていることを認識していない。 今は亡き、仮面ライダーストロンガーに擬態していたとき、スバルに破壊した相手の様子まで気にかける余裕はなかった。 もしもあの時よく見ていれば、つい先ほど破壊した左腕がほとんど同じだったことに気づいただろう。 だが、ifは起こらず、スバルはドラスへの憎しみのみを高ぶらせて一人突貫する。 しかし、怒り任せの攻撃がT-1000に何度も通用するはずがない。 大振りの拳をかわされ、次の攻撃を仕掛ける前に顔面を掴まれ近くにあった建物の壁を壊しながら内部へと連れ込まれてしまう。 「スバルちゃん!」 すぐに凱とゼロも後を追うが、動きを止める。 スバルとT-1000が視界から離れたのはほんの数秒だ、しかし瓜二つな二人を見分けることは容易なことではない。 共に倒れている状態を見て凱は戸惑い、ゼロも表情を歪める。 スバルもその状態に気づき、慌てて相手を指して声を上げる。 「本物は私です! 偽物は――」 「騙されないで! 本物は私です!」 「なっ……!」 自分と同じ声で言葉を発するT-1000を怒りに満ちた目で睨むが、ほぼ同時に相手もそっくりな表情で睨み返す。 その状況に凱は戸惑うしかない、迂闊に攻撃してスバルを傷つけるわけにはいかない。 スバルはチンクの知り合いだと言う。二人も妹を失っているチンクを、これ以上悲しませることなど凱はできなかった。 だからこそ、この状況では動きが取れない、とはいえ初対面の相手を見分ける方法も凱は持っていないのだ。 硬直状態に入るかと思われたその直後、それまで沈黙を続けていたゼロが口を開く。 「凱、向って右が本物だ」 「ゼロ! それは本当なのか!?」 「ああ、間違いなく、な」 「よし……!」 ゼロの言葉に大きく頷き、右側のスバルへと斬りかかろうとする―― 「いやぁぁ!!」 「っ!?」 凱が聞いていた液体金属――T-1000の特徴は酷く冷酷なものだった。 本来優しく勇気に満ち溢れた者に成りすまし、淡々と破壊行動を行う……まるでゾンダーのような存在。 そのイメージが固定されていた凱は、無力な少女のようなその怯えた反応に思わず剣を止めてしまう。 「止まるな、凱!」 「しまった……!」 その致命的な隙を逃すわけがない。 怯える演技をしていたT-1000はすぐさま腕を鋭利な刃物のように変化させる。 焦りながら退こうとする凱の腹部へ目掛け、それ以上の速度で腕が突き出された―― ◇ ギンガ=ナカジマが放送を聞いたのは、シャトルの中での事だ。 飛行場を軽く探索した結果、パソコンからシャトルによる移動手段が存在することを認識。 あの猫型サイボーグが別の者と共に「TV局へ向かった」というメッセージが残されているのは気になったが、ナンバーズとの合流を優先させた。 複数のシャトルから一台に乗り込み発進させ……その最中、ノーヴェが死亡したという放送が流れた。 専用武装がないとはいえ、自分やスバル=ナカジマと同様の格闘タイプの戦闘機人。 そのノーヴェが死亡したというのは、今のギンガへも少なからず衝撃を与えるものだった。 何よりもチンク、スバルの精神的動揺による戦闘への影響が問題である。 早急に合流できなければ、どちらも隙を狙われ破壊されてしまう可能性が考えられる。迅速に行動しなければならない。 振動。 シャトルが目的地に着いたらしきことを確認し、ギンガはスクラップ場を目指し駆ける。 ◇ 「な……」 その呟きは自分と凱、どちらが発したものかゼロにはわからなかった。 自分が放ったトリモチの有無、それを元にT-1000がどちらかを見分けたものの、凱のミスでT-1000の腕が彼に向けて放たれた。 その寸前、T-1000の腕が撃ち抜かれ、感情などないであろうT-1000が目を見開き自分の背後に視線を向けた。 いつの間にかそこに立っていた大柄な男に慌てて距離を取るが、男はそのままT-1000へと手にした銃を続けざまに発砲。 45口径の弾丸が着弾するたびにT-1000はその体に穴を開け、銀色の内部を露わにしながら6発目の着弾と同時に背後へと倒れ伏す。 「あ、ああ……!」 「スバルちゃん?」 T-1000が倒れると同時に、先ほどまで一切見せなかった喜びの声をあげるスバルを見る。 「無事、だった……!」 ギンガとチンクを除けば、唯一今のスバルが無事を願う者。 自分のせいで別れることとなってしまった、最初の一人。 「スバル=ナカジマ、再度T-1000の破壊の協力を要請する」 「――はい! ボブさん!」 ボブ――T-800が、そこにいた。 ◇ ギンガの耳は、確かにその銃声を知覚していた。 無視してスクラップ場へ向かうこともできたが、自分の目的はスクラップ場へ行くことではなく、チンクと合流することだ。 ならばスクラップ場近辺での戦闘を無視するわけにもいかない、その戦闘している者がチンクである可能性が高いのだから。 ◇ スバルはT-800の下に笑顔を浮かべながら一直線に駆けつける。 凱はその姿を見ながら、チンクの言っていた通り素直な子なのだろうと感じていた。 先ほどT-1000に挑みかかったときの表情は、まさに鬼気迫るという言葉がそのまま当てはまるようだった。 詳しい事情はわからないが、あんな笑顔をできる少女にあのような表情はさせたくないと、彼は純粋に思う。 だからこそ……直後に行われたスバルとT-800の会話は、凱にとって信じられないものだった。 「ボブさん! あの時は、ごめんなさい……」 「謝罪の意図がわからない」 「それは、その、私がドラスに騙されちゃったせいで、ボブさんと別れて……タチコマと、ノーヴェも……そ、そうだ! 今ボブさんが撃ったのはT-1000じゃなくて、ドラスです!」 「何だと?」 「ボブさんが正しかったんです! ドラスもT-1000とは違うけど、他人に化けて騙し打ちをする、殺し合いに乗ってる凶悪な奴だったんです! あいつだけは、絶対に倒さないと!」 ドラスがこの殺し合いで最初、自分以外を殺そうと考えていたことは凱とゼロは聞いていた。 だから、ドラスを危険視する者がいてもおかしくないことはわかる。 だが何かがおかしい。ドラスの話にスバルの名前は出ていなかった。二人は出会っていないはずではないのか? 今のスバルを見る限り、相当ドラスに対して憎しみを抱いているようだ、彼女が嘘を言っているとはとても思えない。 ドラスが嘘をついたというのか? あのドラスが? チンクを助けようと怒りに燃える、勇気の持ち主が? 「待ってくれ! あいつはドラスじゃない!」 自分自身の考えが纏まるより先に、二人の間に割って入ってしまう。 ゼロが諌めるような視線を送ってくるが、それに気づく余裕もない。 「ドラスは、今のドラスはもう悪の心は持っていない! 勇気に満ち溢れた……勇者の一人だ!」 「……そっか、貴方達もドラスに騙されてるんだね。私と……同じように」 「違う! 実際に会えばわかるはずだ! 今もチンク達と一緒に修理工場で――」 「凱!」 ゼロの叫びに、自分が失言をしたことを悟る。 だが、遅い。スバルは目を見開き、愕然とした表情で凱を見つめていた。 「チンクが……ドラスと……?」 「あ、いや、それは……」 今のスバルをドラスと会わせるのがどれだけ危険か、凱とて気づいていないわけではない。 ただ、ドラスが改心していることを伝えたかっただけなのだ。 しかし居場所や同行者を伝えてしまったのはまずかった、スバルはチンクが自分と同じようにドラスによって心を乱されているのでは、と思い込んでいる。 何とかフォローをしなければ、そう考えて一歩近づき――吹き飛ばされた。 「凱!」 「ウイングロード!?」 突如横から伸びてきた魔力の道は、先端に凱の体を持ったま近くの建造物の中まで伸びていく。 状況が理解できていないスバル達の目の前を、その魔力の主は一瞬で駆け抜けた。 「――ギン姉!?」 「……」 その姿に気づき声をかけるが、ギンガは何も返さずウイングロードを駆け抜け凱のところへ向かう。 舌打ちをしながらゼロがそれを追いかけ、スバルも続こうとしたところでT-800に止められる。 「スバル=ナカジマ、受け取れ」 「PDA……?」 「それに入っている音楽ファイルを解析しろ、ここから脱出する手立てが見つかる可能性がある」 「ほ、本当ですか? 凄い……!」 PDAを受け取り、顔を上げるがすでにT-800はこちらを向いていない。 スバルもその視線を追うと、建物の内部から再生した――本物が失っている右腕も――T-1000がこちらに向かって駆け出してきていた。 「っ、今度こそ振動破砕で……っ!?」 前に出て再度ISを発動させようとするが、直後に全身を極度の疲労感が襲う。 今までずっと緊張状態が続いていたため気付かなかったが、彼女のISにも制限はかけられていた。 使用のたびに疲労が蓄積していき、T-800と出会えたことにより緊張の糸が切れたこの瞬間、それが一気に現れてしまったのだ。 スバルの異変に気づいたT-800はリロードしたコルトSAAでT-1000を狙撃する。 しかし、不意打ちでない状態では拳銃の衝撃だけではT-1000を止めきれない。 銃を持っている右腕を掴まれ、すぐさま左手を振り上げるがそちらも防がれる。 一瞬互いに睨みあい、T-800が頭突きを喰らわせ衝撃で数歩後ろへと下がらせる。 だが両腕は離さず、そのまま力任せに投げつけ、立ち上がったところを押し込んでいく。 「ボブさん!」 スバルは叫ぶが、まだ体が言うことを聞かない。 そんな彼女へT-800は押し込まれながらも声をあげる。 「ファイル名を言う! ファイル名は『ラブラブビッグバン』!」 「らぶっ!?」 真面目な声からまったくイメージがあわない単語が出てきて戸惑い、その間にも二体のターミネーターは遠ざかり、 壁を壊しながらスクラップ工場の内部へと侵入してしまう。 「いけない……! で、でもギン姉も……それに、チンク……! ど、どうしよう……!?」 一度にいくつものことが起こりすぎた。 今一番危険なのは間違いなくT-800だろう、T-1000の方が性能が上だということは彼自身が言っていた。 次はギンガや凱達か、ギンガが何故いきなり凱を攻撃したのかがわからない、何か誤解をしてしまったのだろうか。 最も向いたい場所は修理工場だ、ドラスがそこにいるうえ、チンクが一緒だという、彼女まで自分のように騙されることになるのだけは阻止したい。 それにT-800から渡されたばかりのこのPDA、この殺し合いを打開する可能性があると言っていた。ファイル名はふざけているが、無視することはできない。 「どうする、どうすれば……!?」 ◇ 「ぐわぁ!」 ウイングロードが途切れ、凱が吹き飛ばされる。 ギンガもすぐさま現れ、凱へと拳を構える。 「ま、待ってくれ……君は、ギンガさんだな……?」 チンクから聞いた外見とスバルと同じ服から、凱はその女性が探し人の一人であることに気づく。 その人が何故突然攻撃をしかけてきたのか、その理由を考え、手にしていたグランドリオンを手放す。 「すまない、誤解させちまったみたいだ……俺は別に君の妹に危害を加えようとしたわけじゃない。君たちのことはチンクから聞いている」 「……チンクの現在地は?」 返答が返ってきたことに胸を撫で下ろす。 先ほどのように慌ててすれ違うことになってはまずい。 「ああ、今は仲間と共に修理工場に――」 言い終わるよりも早く。 ギンガはフットパーツにより急加速、凱目掛けてリボルバー・ギムレットを放つ。 それが直撃する直前、ゼロが横から凱を突き飛ばして回避する。 「ゼロ……!」 「まったく、少しは学習しろ」 冷たい反応を返しながらセイバーを構えるゼロを、慌てて凱は抑える。 「待ってくれ! 彼女がギンガさんであることは間違いない!」 「……だが、こちらに攻撃してきた、それは事実だ」 「それは、そうだが……!」 凱と会話をしながら、ゼロはギンガの様子を観察する。 その動きに、こちらへの攻撃を躊躇う様子は見られない。 だが、彼女がギンガ=ナカジマ本人であることも事実だろう。 無論T-1000のように姿を変えられる参加者の可能性もある。だが目の前の相手は「ウイングロード」と呼ばれる機能を使っていた。 チンクからその機能について聞いている、その機能が使えるのは全次元世界を回ろうともスバルとギンガの二人のみだと。 ならばチンクの仲間だと告げた自分たちへ敵意の理由は何か? そもそも信用がおけないというのなら説得の余地はある。だが、それ以外の要因だとすれば? そう、ゼロは知っている。正気を失わせ、内に秘めた破壊衝動を増幅するウィルスの存在を。 (もし、そうだとすれば……斬るしか、ないか……?) ◇ 工場の中では二体のターミネーターによる激しい格闘戦が繰り広げられていた。 T-800が持っていたはずの銃は工場内に押し入った時に落としてしまった、そのため不利とわかりながらも素手で挑むしかない。 だが、T-800には武器が一つだけ残っている。 T-800の蹴りがT-1000の腹部に当たる。 液体金属にそのような攻撃が効きはしない――が、次の瞬間その脚部のライダースーツにしこまれたスタンガンがT-1000に電撃を浴びせる。 しかしT-1000は一瞬体をびくりと震わせるものの、すぐにその足を掴み横手に投げ飛ばす。 T-800は堪えた様子もなく立ち上がるが、T-1000の拳がその顔面を捉え、再び倒れてしまう。 倒れた状態のまま蹴りを放つも、すでに予測されていたか逆に掴まれ再び投げ技。 二体の絶対的なスペック差は、たった一つの武器では覆すことはできなかった。 そしてT-800は見る。 T-1000の右腕が、注射器状に変化するのを――― 【F-2 スクラップ工場/一日目 日中】 【T-800@ターミネーター2】 [状態]:全身に損傷(特に背部)、所々の深い傷からは金属骨格が露出、シグマウィルス感染 [装備]:滝和也のライダースーツ@仮面ライダーSPIRITS [道具]:なし [思考・状況] 基本思考:全ての者を破壊する。 1:修理工場を目指して東に向かう。 2:スバル及びその仲間(ギンガ、チンク、ノーヴェ)を見つけ、破壊する 3:発見した音楽ファイルに秘められたメッセージを解読 [備考] ※本編開始直後からの参加です。 ※スバルに、ボブと呼ばれています。 ※スバルの住む世界、魔法、ギンガ、チンク、ノーヴェに関する情報を得ました。 ※仮面ライダー(本郷、風見、敬介)についての情報を得ました。 ※地中にいた為、神敬介の接近や行動に気付きませんでした。 【T-1000@ターミネーター2】 [状態]:スバルの姿、微弱なエラー?(エラー修復に費やされる時間の推測にズレ) [装備]:シグマウイルス(残り1回分) [道具]:支給品一式 [思考・状況] 基本:バトル・ロワイアルが円滑に進むように行動する。シグマとスカイネットの命令には絶対服従。 1:修理工場へと向かい、エラー修復。 2:他の参加者に出会ったら容赦なく攻撃。ただし出来る限りスバルの姿のみを晒す。 3:可能ならば他の参加者にシグマウイルスを感染させる。(『スペックが高く』、『バトルロワイアルに乗り気でない』参加者優先ある程度は妥協) 4:3が不可能ならば破壊する。 5:ただし、T-800は最終的に破壊する。 [備考] ※シグマウイルスはT-1000の体内に装備させられた状態で存在し、T-1000の体が相手の体内に侵入した際に感染させることが可能。 【F-3 工場内/一日目 日中】 【ギンガ・ナカジマ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】 【状態】右腕に刺し傷、脇腹から出血(手当て済み)、全身にダメージ、疲労中、魔力消費小 【装備】フットパーツ@ロックマンX、乾坤圏@封神演義 生体センサー@メタルギアソリッド、時空管理局の制服@魔法少女リリカルなのはStrikerS 【道具】支給品一式×2(ギンガ、王ドラ) 天王剣@クロノトリガー(C-6校庭に放置・転送可能) 【思考・状況】 基本思考:敵(ナンバーズ以外)の破壊 1:目の前の二人(凱、ゼロ)の破壊後、修理工場でチンクと合流 2:他のナンバーズと合流 3:敵を探し、破壊する ※外壁が異常に堅いことに気づきました。 ※“カメンライダー”と黒いサイボーグ(ハカイダー)をAクラスの警戒対象として認識しました ※ダッシュジャンプをマスターしました。 【獅子王凱@勇者王ガオガイガー】 [状態]:健康、揺るがない勇気、チンクの妹とその仲間の死に悲しみ、 ナタクに疑問(嘘を言っているとは思っていない) [装備]:電磁ナイフ@仮面ライダーSPIRITS(右腕に収納)、グランドリオン@クロノトリガー [道具]:支給品一式、打神鞭@封神演義 [思考・状況] 基本思考:シグマを打ち倒し、この殺し合いを止める。戦う力を持たぬ者、傷ついている達を保護し、守り抜く。 1:ギンガを説得したい。 2:スバルのドラスへの誤解を解く。 3:左上コロニーまで行き、そこから虱潰しに全エリアを巡る。 4:ハカイダーを更生し、勇者にしたい。それが不可能ならば、今度こそ倒す。 5:本郷、ギンガ、エックス、T-800(名前は知らない)と合流。ボイルド、メガトロン、グレイ・フォックスは警戒。 6:同じ目的を持った仲間を探す。 7:日付が変わる頃、スクラップ工場もしくはE-3の軍事基地へ向かう。 [備考] ※風見、チンク、ドラス(スバルに関すること以外)、ゼロと情報交換をしました。 ※Zマスター撃破直後からの参戦です。 ※チンクから情報を得ました。 ※制限の影響により、グランとリオンは出現する事が出来ません。 ※凱が見た村雨の写真は原作五巻に出てきたものです。 ※風見を強く信頼しています。同時に勇者と認定。 【ゼロ@ロックマンX】 [状態]:左膝を破損(修復中)、全身のアーマーに大きな傷(修復中)、疲労(小)、エネルギー消費(大)、 ノーヴェの死に悲しみ、確固たる決意、膏薬と包帯を纏っている ナタクに疑問(嘘を言っている可能性を考慮) [装備]:チャージキックの武器チップ@ロックマンシリーズ、カーネルのセイバー@ロックマンX4、トリモチ銃@サイボーグクロちゃん プラ膏薬とポリ包帯@ザ・ドラえもんズ、謎の金属片(マルチの残骸から回収) [道具]:支給品一式 PDA×2(ゼロ、村雨) 不明支給品0~2(未確認)、空っぽの平凡なデイバッグ@ゴミ処理場 [思考・状況] 基本:シグマを倒す。イレギュラーに容赦はしない。 1:ギンガの対処。 2:左上コロニーまで行き、そこから虱潰しに全エリアを巡る。 3:凱と共にハカイダーを更生したい。更生に失敗して、凱が倒せなかった時は、自分がハカイダーを倒す。 4:ハカイダーに再会できない場合、日付の変わる頃(二日目00:00)にハカイダーと決着をつけるため、スクラップ工場に再度向かう。 5:日付が変わる頃、スクラップ工場もしくはE-3の軍事基地へ向かう(ハカイダーしだいによっては、凱一人を向かわせる)。 6:本郷、ギンガ、エックス、T-800(名前は知らない)と合流。ボイルド、メガトロン、グレイ・フォックスは警戒。 7:シグマ、何を企んでる? 8:ドラスの変身能力が気になる。スバルの言動との矛盾はいったい? [備考] ※ノーヴェ、風見、チンク、凱、ドラス(スバルに関すること以外)と情報交換をしました。 ※ノーヴェたちを生体パーツを使用したレプリロイド(のようなもの)と解釈しました。 ※ノーヴェから時空管理局と平行世界に関する知識を得ました。 ※参戦時期はX4のED~X5開始前のようです。 ※液体金属が参加者に擬態している可能性に気づきました。 ※支給品にゾンダーメタルがある可能性を考えています。 ※一~二時間弱で、傷は塞がります。 【F-3 路上/一日目 日中】 【スバル・ナカジマ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】 [状態]:右腕が肩口からありません(出血はなし)、あちこちにトリモチ付着、罪の意識とそれ以上の決意 [装備]:滝和也のナックル@仮面ライダーSPIRITS、ライディング・ボード@リリカルなのはStrikerS、軍用双眼鏡@現地調達 [道具]:支給品一式、PDA×2(スバル、T-800:ラブラブビッグバンの音楽ファイル入り)サブタンク(満タン)@ロックマンX、テキオー灯@ザ・ドラえもんズ、ナックルの弾薬(27/30発)@仮面ライダーSPIRITS コルトS.A.Aの弾丸(19/30発)、HARLEY-DAVIDSON:FAT BOY@ターミネーター2 [思考・状況] 基本思考:他者を破壊しようとした参加者を破壊する。罪は自分だけが背負う。 1:ボブを追う? ギンガを止める? チンクを助ける? 2:一刻も早くドラスを探し出して破壊する。 3:T-800、ギンガ、チンク、ゼロ、メカ沢、ロボ(後ろの三名は名前を知らない)とは、いずれ合流する。 [備考] ※本編開終了後からの参加です。 ※サブタンクは満タン状態です、使えばエネルギーの回復が可能です。 ※テキオー灯は、一時間のみ効力持続。 一度使った者には、24時間経過しなければ使用不可能と制限されています。 ※T-800の住む世界、スカイネット、T-1000に関する情報を得ました。 ※T-800のことを、ボブと呼んでいます。 ※T-800からの情報より、シグマの背後にはスカイネットがいるのではと考えています。 ※ボイルドの脅威を認識しました。 ※ドラスが自由に姿を変えられることを知りました。 ※ナタクが、シュトロハイムとアラレを殺したものと思っています。 ※コルトS.A.A(2/6)がスクラップ工場のどこかに落ちています。 ※サイドマシーン@人造人間キカイダーがF-3の路上に止めてあります。 時系列順で読む Back 俺の名前を言ってみろ! Next 飛びます、飛べます、飛ばします 投下順で読む Back 俺の名前を言ってみろ! Next 飛びます、飛べます、飛ばします 120 ターミネーター、手がかりあり T-800 127 真っ黒焦げの凶暴な卵(1) 122 俺の名前を言ってみろ! T-1000 127 真っ黒焦げの凶暴な卵(1) 112 ココロの在処 ギンガ・ナカジマ 127 真っ黒焦げの凶暴な卵(1) 119 この箱を見ていたら無性に被りたくなった 凱 127 真っ黒焦げの凶暴な卵(1) 119 この箱を見ていたら無性に被りたくなった ゼロ 127 真っ黒焦げの凶暴な卵(1) 107 ユガミズム スバル・ナカジマ 127 真っ黒焦げの凶暴な卵(1)
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【検索用 かーてん 登録タグ CD CDか イバラナCD】 + 目次 目次 CD紹介 曲目 リンク コメント 前作 本作 次作 - ガーデン アトリエ イバラナ 発売:2023年07月05日 価格:各¥255(税込) 流通:配信 CD紹介 CD名:『ガーデン』 イバラナ氏のファーストアルバム。 曲目 クレナイ ザクロ エラー フェイト ブルースター マスカレード ヨル ネバーランド カンナ ルージュ リンク 各種配信サイト コメント 名前 コメント
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スチームガーデン 収録作品:スーパーマリオ オデッセイ[NS] 作曲者:近藤浩治 概要 植物と機械のユートピアである森の国「スチームガーデン」で流れるBGM。 スチームガーデンは鬱蒼とした密林に、真っ赤な機械の巨大建造物が立ち並んでいるステージ。 森林の鮮やかな緑色と機械の無骨な赤色のコントラストが実に映える、植物と機械が違和感なく調和した名ステージの1つである。 公式サイトやツイッターにある情報欄「オデッセイジャーナル」にはこの曲のことが以下のように載っている。 スーパーマリオブラザーズの「地上BGM」と同じスタッフが作曲した「スチームガーデン」。 森の曲というと木琴など使うことも多そうですが…今作では'60年代風のアプローチでゲームを演出しています。 演奏者の方にもノリノリで演奏していただきました! 「地上BGM」と同じスタッフということで、作曲者はマリオサウンドの大御所と言える近藤浩治氏。 オデッセイジャーナルの通り、この曲は従来の森のステージの音楽のコンセプトとは大きく違った作風となっている。 エレキギターやオルガンを使ったロック系の曲であるが、「60年代風」とのことでレトロでノスタルジックな印象を強く与えてくる。 このレトロっぽさとこじゃれた雰囲気が、この「森と機械」という本作独特のステージと非常にマッチしているのが魅力。 近藤氏もスチームガーデンのイラストを見た上で「古い機械」をイメージして作曲したことがニンテンドードリームで明かされている。 またいつまで聴いていても聴き飽きてこない中毒性の高さも特徴で、まさに近藤氏の楽曲らしい聴きやすさといったところ。 ステージ自体の人気の高さも相まって、本作の中でも高い人気を持つ1曲となっている。 バージョン違いには通例の2Dステージ時の8bitバージョンと、戦車の敵であるタンクローで出てくるゾーンで使われるバージョンの2つがある。 過去のランキング順位 第12回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 287位 第13回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 721位 第14回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 382位 第15回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 541位 みんなで決める2017年の新曲ランキング 5位 みんなで決めるマリオシリーズBGMランキング 11位 第3回みんなで決める任天堂ゲーム音楽ベスト100 22位 サウンドトラック スーパーマリオ オデッセイ オリジナルサウンドトラック 関連動画 【スーパーマリオ オデッセイ】収録風景 スチームガーデン
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すれ違い通信、成功? ◆Y47IPLbgaw 草が一帯に繁茂する草原。 緑一色に染まった中に佇む男が一人。 その風貌は、金色と赤色という目立つ色に髪を染め、耳には銀のピアスを開けている。 更には目つきは獣の様に鋭く、その姿だけで間違いなく常人なら目を合わせるのを避けるだろう。 「チッ、調子に乗りやがって」 彼の名前は国分寺多聞(男子八番〈こくぶんじ・たもん〉)。古風な名前と反比例し、強者かつ変人揃いの高校の中でも最強と呼び名が高い不良である。 それもそのはず。 彼の父は有名な『鬼の国分寺』と呼ばれる柔道家であるからだ。 それゆえか、父からは嫌という程柔道を教え込まれている。 (まぁその父さんも母さんも、今は何処かの外国だろうが) ちなみに多聞の母の職業は老古学者である。 といっても有名ではなく、父と息子二人揃ってその事について忘れていたが、高校一年のたまたま出かけたとある外国にて、 『なんかありそうだから私ここ掘るわ』 と旅行そっちのけで掘り始めたところが、なんと白亜紀の恐竜の化石があったのだ。 しかもその恐竜の化石は白亜紀の他の恐竜の生活が詳しく分かる物であり、そのまま発掘への参加を余儀なくされてしまったのだ。 そしてその後は父がとあるヨーロッパ在住のオリンピックに何度も優勝している柔道選手の講師に呼ばれてしまい、多聞は日本で一人暮らしを始めてしまう事になってしまったのだ。 それでそんな二人の有名な親を持つ多聞だったがある日の事、不良グループの数人が多聞に絡んできてしまったのが彼を大きく変えた。 校舎裏にまで呼びつけられて、文句を言われていた時までは黙っていた。 だが不良グループの一員が、多聞を金属バットで殴ったのが悪かった。 『テメェ…人の体を勝手に傷つけて、入院させたらどうしようと思わねぇのか!』 …結果論で行くと、逆に怒った多聞が不良達を病院送りにしてしまったのだ。 (しかし、多聞も頭部を8針縫う大怪我をしたのだが) それ以降、彼は一気に校内で恐れられてしまったのだった。 生まれつきの目つきもあってか、なんとなく一般生徒をチラ見しただけで、その生徒が泣いて謝ってきたり、 中にはプリントを落とした生徒を手伝おうと声をかけたら逃げられて、何故か呼ばれた風紀委員と勝負を繰り広げる羽目になったり、 噂を聞いた琴浦という同学年の男とも戦ったりと、勝負を挑むのならば、必ずと言っていい程それを受けた。 だがしかし、多聞は喧嘩は嫌いである。 父から教えてもらった柔道を、いざというとき以外そう簡単に喧嘩に使う事は、父に対して失礼と考えるからだ。 無論、立場を弱い人をいたぶるカツアゲなんてする奴なんてもっと嫌い。 夜に人に迷惑をかけて走り回る暴走族も、嫌っている。 だからこそ、彼はなるべく人を避ける為に髪をわざと派手に染め、耳のピアスも穴を開けなくて良い様なタイプを付け、外見だけで威嚇出来る様な物にしたのだった。 無論、学業をおろそかにする事なぞ出来ない。 『質実剛健』をモットーとした父に育てられた多聞からしたら、学業は必要不可欠である。 日々売られた喧嘩で消えた授業を、独学での勉強に費やしているおかげか、テストでは毎回半分以上を取り無遅刻無欠席。 ついでに趣味は動物と遊ぶ事と読書という、『そんな不良で大丈夫か』と言われてしまいそうな男である。 だからそんな不良らしからぬ男が、国分寺多聞なのである。 「蝶野…絶対に、お前は許さねェ…絶対に!」 だからこそ、多聞は怒りに燃えていた。 残虐性に溢れ、人の命を弄び、『生徒』を守るべき役目である教師の職業を捨てた蝶野杜夫を、心の底から憎んでいた。 (テメェが俺らがあがく姿を見たいなら、お前の言う通りあがいてやるよ。 でもな、蝶野。そのうちテメェの面を原型留めない程に殴ってやる) ―――だから、覚悟しとけよ。馬鹿ヤロー。 そう思いながら、蝶野の醜く笑う顔を思い浮かべながら、多聞は高々と、夜空へと拳を突き上げた。 反抗の意志を貫くが如く、夜空を突き破るかの様な拳だった。 「…てか、そうやったとはいえここに居ても何も始まんねぇし…動くとすっか」 そう呟いて高らかに上げた拳を静かに下ろし、多聞は派手な赤色と金色の髪を掻きながらも歩みを進めた。 ◇◆◇◆◇◆◇◆ 「だーれもいねぇな…」 と、少し歩いてみた多聞であったが、何故か生憎、周りには誰一人とも居ない。 いや、多聞としても誰かに会った瞬間に殺されるなぞ決意を固めた直後としては、あまりにも腑抜けすぎるのだが。 (ま、流石にそんなアホみてぇな事はねぇだろ…と信じたいが) そんな風になったら、ギャグ以外の他でもない。 ―――もしそれで死んだら、安佐蔵と最強堂から笑われる覚悟しなきゃな。 と一人で勝手に思いつつ、ふと苦笑いが浮かんだ。 「しかし、こうも誰も居ないのもおかしいよな…俺、呪われてるのかなぁ」 「多分そうじゃない?ほら、キミ、案外馬鹿みたいだし…」 「そうだよなぁ…俺、結構頑張ってると思うんだけど」 「ていうかさ、もしかたらそんな風に殺し合いに反抗しようなんて、キミだけなんじゃない」 「そんな事言うなよ…大体周りには俺しか…ふぁ?」 妙に抜けた声を出してしまった。 今確実に自分は誰かと話していた。 気付くのが遅い多聞も多聞だが、目を見開いて、誰なのかを知る為に、後ろを振り向いた。 「やっほー」 そして振り向いた多聞のすぐそばには、髪を纏めてお団子頭にしている問芒操(女子十三番〈といのぎ・みさお〉)の姿があった。 やけに近かったので、多聞は少し仰け反ったが、睨む様にして、突如として自らと会話した操へと問い掛けた。 「問芒…どういうつもりだ?」 「どーゆーつもりだって…尾行?(笑)」 「…わざわざ【かっこわらい】って言うヤツ、初めて見たぞ…」 真剣に聞いた所為でか、操のやけに軽い答えに頭を抱えて突っ込む多聞。 一方の操は、どこからか取り出したかも分からない様な菓子パンを貪る。 「はむはむ…あー、一応言っとくけどさ。殺し合いなんて馬鹿馬鹿しくてやる気ないから。キミは?」 「お前と同じだ。生憎だが、あんなオッサンにどうこうされる訳にはいかねェ…」 「はむはむ…かっこいーじゃん。多聞クン」 「名前、分かってたのか」 「勿論!その目立つ頭してりゃ、誰だってキミって分かるよ」 「っせぇよ」とやや拗ねながらも、多聞は菓子パンを食べおわった問芒の瞳を改めて見る。 純粋な瞳が、こちらに敵意を無しに向けられている。 多聞には分かる。 これまで幾度と喧嘩を受け付ける度に相手に共通していた、人それぞれの『敵意』が。 そして彼が今現在一番憎む蝶野杜夫からは、それが多く感じられた。 ただ、憎悪とも殺意とも読み取れない。 なんとも言いづらい、『敵意』が自分達に向けられていたのだから。 (と、なると…一応問芒には敵意は無いって事にしとっか…) 「問芒、お前これからの予定無いなら、ちょっと付き合わないか?」 「え、別に良いけど…何処に行くの?」 「あ?何処に…って。何処にも行かねぇで行動をだな…」 「ダーメ!それはダメだよ!多聞クン!地図ってものがあるんだからさ」 と、操がまたこれも何処から出したか分からない様に、地図を取り出す。 丁寧に折り畳まれている地図を開くと、問芒は指でなぞりながら自分達の居る場所を探す。 「…えーと…さっき操が来た道を考えると、ここB-7らしいね… ここから近い施設は多いけど一番良いのは診療所かな。多聞クンはどうかな…?」 「お前すげぇな…地図とか何処で見つけたんだ?」 「最初からディパックの中にあったよ?…もしかして見てないの」 「なっ!?ち、違う!み、見たんだからな!ただ、小さくて気付かなかっただけだ!」 「嘘バレバレじゃん…」と操は心の中で静かにそう思った。 一方の多聞はまだやけにテンパっているが、操としてはどうでもいい。 「とにかく!多聞クンが提案したのが『同行』なら、操は『行動』の提案があるはず!そのまま慌ててるんなら、れっつらごー!」 「や、やめろ!襟を掴むな!くそ、馬鹿力にも程があるだろお前ぇぇぇ!」 ◇◆◇◆◇◆◇◆ ごめんね多聞クン。 操、一つだけまだキミに言ってない事があるんだ。 あのね、操ね。 本当はね、人間じゃないんだよ。 色々あって他人に体を改造された、改造人間。 だから、最初は『人間』じゃないから、キミ達普通の『人間』を殺してもいいかなー、って思ったんだ。 クラスメイトでも、正当防衛は成立するかな、なんて考えて。 …だからさ、キミを最初、殺そうとしたんだよ? 操に渡された武器がアイスピックでね。 後ろ姿を見つけた時は、油断した隙に殺そうって思った。 でも、無理だった。 ニーソに隠しておいたそれを出す直前に、キミがじろっと操を見たんだよ? そしてそれは、操を信じきった目をしてたんだよ。 そこでね…操、戸惑ったんだ。 でも、やっぱりそのアイスピックを取り出そうとした瞬間に、操気付いたの。 ―――あぁ、操…まだ人間らしいじゃん。 …だからさ、だからさ多聞クン。 操はキミに助けられたんだよ? 操はキミが見てくれたから、人間らしさを保てたんだよ? だからね、多聞クン。 操も、君と一緒に行かせてほしいんだ。 だから、それがせめてもの操に出来ること。 だからどうか見ていて。 キミを信じる、操の瞳を。 【B-7 草原/一日目・深夜】 【男子八番:国分寺多聞】 【1:俺(ら) 2:お前(ら) 3:あいつ(ら)、○○(名字呼び捨て)】 [状態]:健康、蝶野に対しての怒り [装備]: [道具]:基本支給品、不明支給品 [思考・状況] 基本思考: 蝶野杜夫を殴る為に行動する 0:…もう抵抗は諦めた 1:戦闘はなるべくしたくない。 2:よかった、荷物の中身確認してない事バレてない。HAHAHA。 3:…どうせなら診療所で隠れて見るか… 【女子十三番:問芒操】 【1:操(達) 2:君() 3:皆、○○クン(下の名前)】 [状態]:健康 [装備]:アイスピック(ニーソの下に隠したまま) [道具]:基本支給品 [思考・状況] 基本思考: 国分寺多聞とともに行く。 0:一応改造された体だけど、大丈夫かな。 1:診療所だったら薬あるかもしれないしね~♪ 2:…多聞クン、嘘付くの下手すぎ。 投下順で読む Back 機獣咆哮 Next あたしが殺した(前編) 時系列順で読む Back 汚れなき殺意 Next 機獣咆哮 GAME START 国分寺多聞 025 心のかたち人のかたち GAME START 問芒操 025 心のかたち人のかたち
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ガーデンのベストセラー ガーデンのベストセラー showrss プラグインエラー RSSが見つからないか、接続エラーです。 フラワーのベストセラー showrss プラグインエラー RSSが見つからないか、接続エラーです。 グリーン・観葉植物のベストセラー showrss プラグインエラー RSSが見つからないか、接続エラーです。
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【検索用 すれちがいきるひほっふ 登録タグ 2022年 CeVIO talow す すとろぼ とあす 内緒のピアス 可不 曲 曲さ】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:内緒のピアス 作曲:内緒のピアス 編曲:内緒のピアス 絵:とあす(Twitter) 映像:talow(Twitter) デザイン:すとろぼ(Twitter) 唄:可不 曲紹介 曲名:『すれ違いキルヒホッフ』(すれちがいきるひほっふ) 内緒のピアス氏の5作目。 歌詞 都会一人暮らし御用心 鍵をそっと仕舞い込んで 余った微熱に埋もれては 私が部屋に溶けていく 引き出し5mmに残る違和 ある仮説を誘い込んで 死角に●RECを仕掛けては まさかなって笑い答え合わせ 冷めた手 けど 湿ってく 知らない君がそこにいる WICに滑り込む 見慣れた僕が帰って手を伸ばす 時計は0を指している 時計は0を指している 時計は0を指して息が止まる ねえ ワンルーム・ハイド きっと だあいすきだって言ってよ なんで?なんてこと聞かないで 私、恋に落ちたの、わかってる? 後悔したっていいの 私をもっと知ってよ 少しくたびれてる「ただいま」を待っている 背中越し 聞き慣れてる「ただいま」を待っている コメント 名前 コメント
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ガーデン 最終更新日時 2021/06/20 11 57 36 ここを編集 土地 美女任命 種と収穫 工作 経験値・精華効率園芸経験 魅力効率 信頼効率 才能効率 継承人潜在能力効率 ガーデンLv 倉庫 フレンド訪問 断じて、花を育てるです? ランク9[市区町村巨頭]で解放。 土地 初期では2枠解放されている。 Maxで12枠。 ダイヤで開放する土地と、精華で開放する土地がある。 ダイヤで解放する土地は4枠、精華で開放する土地は6枠ある。 精華で開放する土地は、ガーデンLvで上限が決まっている。 合計で6個の土地を開放すると一括水やり、一括水収穫が可能。 解放 ダイヤ 1 1000 2 2000 3 5000 4 10000 解放 精華 必要Lv 1 1,000 Lv3 2 5,000 3 10,000 4 20,000 5 30,000 Lv30 6 50,000 Lv40 美女任命 美女を任命することで自動で栽培、水やり、収穫ができる。 美女のレアリティで滞在時間が異なる。 人材 4h 鬼才 6h 奇才 8h 天才 10h 種と収穫 種 価格 育成時間 生成物 獲得経験値 主な生成先 三つ葉(種) 1,000,000AS$ 3h 三つ葉 x10 4 精華 四つ葉(種) ダイヤ x100 3h 四つ葉 x10 5 精華 ヒマワリ(種) 100精華 6h ヒマワリ x10 15 星の空 カーネーション(種) 150精華 6h3m20s カーネーション x10 15 恋の月夜 ユリ(種) 200精華 8h ユリ x10 20 スズラン(種) 250精華 8h スズラン x10 20 甘い楽園 白バラ(種) 300精華 10h 白バラ x10 25 輝く未来、恋の月夜 赤バラ(種) 350精華 10h 赤バラ x10 25 永遠の愛、千年の恋 ラベンダー(種) 400精華 12h ラベンダー x10 30 甘い楽園、華の姫君 ストック(種) 450精華 14h ストック x10 35 華の姫君 スミレ(種) 550精華 16h スミレ x10 40 輝く未来 ボタン(種) 600精華 18h ボタン x10 45 花の王冠 チューリップ(種) 650精華 20h チューリップ x10 50 花の王冠、千年の恋 ヒヤシンス(種) 700精華 22h ヒヤシンス x10 55 コウシンバラ(種) 750精華 24h コウシンバラ x10 60
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部品構造 大部品 ガーデン RD 4 評価値 3部品 概要 部品 手入れ 部品 肥料 部品 薬剤 部品定義 部品 概要 個々の趣味で観賞用の花を育てたり、家庭菜園として作物を作ることができる。広さにより育てられる種類や数が変わる。 部品 手入れ ガーデンは基本的に持ち主が管理すること。面積が広大な場合は人を雇ったり手伝ってもらって手入れをすることができる。 部品 肥料 人の手を加えて作るため、育てるものによっては肥料を必要とする。一般的なものでは動物の糞や、腐葉土など。 部品 薬剤 植物が病気にかかったり、肥料では追いつかないほどにやせ細った場合に使用する。育てる植物によっては対処療法ではなく、計画的に与える場合もある。 提出書式 大部品 ガーデン RD 4 評価値 3 -部品 概要 -部品 手入れ -部品 肥料 -部品 薬剤 部品 概要 個々の趣味で観賞用の花を育てたり、家庭菜園として作物を作ることができる。広さにより育てられる種類や数が変わる。 部品 手入れ ガーデンは基本的に持ち主が管理すること。面積が広大な場合は人を雇ったり手伝ってもらって手入れをすることができる。 部品 肥料 人の手を加えて作るため、育てるものによっては肥料を必要とする。一般的なものでは動物の糞や、腐葉土など。 部品 薬剤 植物が病気にかかったり、肥料では追いつかないほどにやせ細った場合に使用する。育てる植物によっては対処療法ではなく、計画的に与える場合もある。 インポート用定義データ [ { "id" 50208, "title" "ガーデン", "description" null, "part_type" "group", "character_id" 298, "children" [ { "id" 50209, "title" "概要", "description" "個々の趣味で観賞用の花を育てたり、家庭菜園として作物を作ることができる。広さにより育てられる種類や数が変わる。", "part_type" "part", "character_id" 298, "children" [] }, { "id" 50210, "title" "手入れ", "description" "ガーデンは基本的に持ち主が管理すること。面積が広大な場合は人を雇ったり手伝ってもらって手入れをすることができる。", "part_type" "part", "character_id" 298, "children" [] }, { "id" 50211, "title" "肥料", "description" "人の手を加えて作るため、育てるものによっては肥料を必要とする。一般的なものでは動物の糞や、腐葉土など。", "part_type" "part", "character_id" 298, "children" [] }, { "id" 50212, "title" "薬剤", "description" "植物が病気にかかったり、肥料では追いつかないほどにやせ細った場合に使用する。育てる植物によっては対処療法ではなく、計画的に与える場合もある。", "part_type" "part", "character_id" 298, "children" [] } ] } ]
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卒業式。彼女は、思い切り泣いた。 泣きはらして、泣きはらして、笑顔になって。 別れを惜しみながら、それでも強く笑って。 そして、中野梓は、高校三年生になった。 「…やっぱり、似合ってないなぁ」 携帯を眺めながら、改めて梓は苦笑した。 先日執り行われた、先輩たちの入学式の画像が添付されていた。慣れないスーツ姿で、4人は思い思いに写っている。 澪は、緊張のあまり固すぎる顔。紬はさらりと着こなしている。律は……窮屈そうだ。 そしてもう一人は、致命的に似合ってない。ミスマッチにも程がある。 これが卒業アルバムの予行練習のような済ました顔だったら、まだ格好もついただろうに、いつもどおりの奔放な表情で写っていて、それがおかしくてたまらない。 「ぷっ、くく…」 抑えた笑いが、がらんとした部室に響く。 と、きぃ、という音がして、音楽室のドアが開かれた。 「…あの、中野先輩、どうかしたんですか?」 「ううん、なんでもないよ。入って入って」 はぁ、と怪訝そうな声を漏らしつつ、彼女は後ろ手にドアを閉めた。今年から軽音部に入部した、正真正銘の後輩である。まだ整っている皺の少ないブレザーが初々しい。胸元にアクセントとして彩られたリボンの色は、青色だ。梓にとってそれは先輩の色だけれど、むしろ彼女たちからすれば、赤こそが先輩の色なんだろう。そんなところで、時がめぐったことを実感してしまう。 「すいません、HRが長引いちゃって」 「大丈夫。それじゃ、練習はじめよっか」 幸いにも、新歓ライブでの梓の演奏は新入生の心を捉え、4人の新入部員を迎えることで今年も軽音部は継続されている。放課後ティータイムではないけれど、学園祭でもまた演奏することになるだろう。順風満帆と言ってもよかった。今ではジャズ研を引っ張るメンバーである純に、「あー残念、あたしが入れば百人力だったろうに」だなんて茶化されたけど。 その後輩の一人は、梓と同じギターの担当だ。どこかの先輩とは違って、入学前から音楽に触れていたようで、教えるにしてもやりやすい。フェルマータやフォルテッシモといって、そうですね、と素直に相槌が返ってくるのはなかなか新鮮だった。 まぁ、流石に腕前はまだまだだけれど。きっと上手になるだろう。 しばらく練習をして、少しの間長椅子に座って休憩をする。言葉少なだ。 そりゃ、センパイたちとのようにとは言わないまでも、もう少し賑やかでもいいんじゃないかなとは思うのだけれど、2年の年齢差は高校生にとってそこそこ大きい。互いになかなかきっかけがつかめないで休憩時間が終わってしまうのが常だ。それが梓の目下の悩みである。 けれど、今日は珍しく彼女のほうから話しかけてきた。 「あ、あの」 「……どうしたの?」 嬉しそうに返す梓に安心したのか、彼女は微笑んで言った。 「中野先輩って、ギター教えるの上手ですよね」 「そうかな。だったらいいんだけど」 「こう、すーって入ってくるんです。音と指とが離れてなくて」 「ありがと。…昔ね、」 手のかかる先輩がいたんだよ。先輩なのに、私に教えてって頼んできて、 ――そう言おうとして、やめた。 いきなり黙りこくってしまった梓を彼女は不思議そうに伺っている。私もそこでよく躓いたから、と梓はごまかした。結局その後会話はあまり弾まなかったけれど、いつもより少しだけ和やかな雰囲気になった休憩の後、再びギターをかき鳴らして、その日の部活は終わった。 校門で、彼女に向かって手を振る。いずれの後輩とも梓は別方面だ。部活の後、たいてい彼女は一人で帰路につく。 先輩らしく振舞えているだろうか。もしやめるなんて言われたらどうしよう。不安は常に付きまとっている。特に、今日は来ていない3人の後輩たち。塾や都合などで、毎日部室に来るというわけにはいかないようなので、尚更がんばらないと。 後輩と別れた帰り道、梓はいつもそう考える。 だけど今回ばかりは、少し余計なことまで浮かんでしまった。 意外なことに、卒業してから一番メールを送ってきたのは律だった。澪や紬との写真を 添えて、律らしい冗談と絵文字が踊る明るい文面に隠された後輩への気配りを、梓は十分 に感じ取っていた。次いで澪、紬である。どれもこれも、自分への思いやりがこもってい て、それだけで梓は胸が一杯になる。 部室に寄っていいか、なんて提案も度々あったけれど、せっかくの練習を邪魔しないで ください、なんて断ってしまった。律や澪や紬だって、新たな環境で忙しいはずだ。ただ でさえこれだけ気にかけてもらっているのだから、これ以上煩わせてしまっては申し訳な い。……あの人はまじめすぎると笑うだろうか。梓は苦笑する。 ……あの人。 あの人からの、最初は頻繁だったメールが稀になったのはいつからだろう。唐突にかか ってきた電話が来なくなったのはいつからだろう。寂しいと思う心とは別に、どこかで納 得している梓がいた。 新しい場で、これまでの親友と、これからの親友と、精一杯楽しむことに忙しいのだろ う。きっと、4人のうちで、一番。彼女はそういう人だから、と、すとんと飲み込めた。意 外なことに。 それは、梓が3年生になってから、理解したものだった。梓にとって、学校とは軽音部で あり、放課後ティータイムのことだった。そのことでいっぱいいっぱいだった。 けれど、それだけではない。受験もある。毎日は、放課後だけではないのだ。時間が、 生活が迫ってくる。それを身をもって実感したから、梓はあの人のことを責めようとは思 わなかった。むしろ感謝すら覚えた。こんな日々の中で、去年の先輩達は、あの人、あれ だけ時間を割いてくれたのだと。 別に、二度と会えないわけじゃない。憂に訊けば、喜んで近況を話してくれるだろう。 だけど、いやだからこそ、梓はあえてその話をしないことに決めた。 もう、いっぱいもらったのだ。抱きしめてもらって、名前を呼んでもらって。卒業式で は、泣きじゃくった自分を受け止めてもらって。 もう十分だ、と。そう思えてしまうことも含めて、満足していたから。 だから、今日の後輩からの話題は、不意打ちだった。 ○ 翌日。運悪く、後輩は全員来れないとのことだった。こういう日もある、どうしようか と悩み始めたときには、すでに梓の足は鍵を借りに向かっていた。一度習慣になってしま うとなかなか抜けないものだ。たとえ一人であっても。 きぃ。ドアを開けるときの音がいつもより遠くまで音が響いた気がした。閉めるときの 音も。がらんとした部室。ホワイトボードでは、…まだ隅っこのほうに残っている独創的 なセンスの落書きが消えかかっていた。本当にあのセンスはわからない。書きなおそうに も再現しようがない。 一息ついて、長椅子に座る。いざ来てみたはいいものの、やはり一人だけとなると何を する気も起きない。黒板に引かれた五線譜を眺めながら、ただ座っている。 ――広い。この部屋は、こんなに広かっただろうか。 かつて感じたその感覚を、しばらくぶりに梓は味わっていた。このごろは後輩がいたお かげで心の底に沈んでいたそれは、やっぱり痛切で、今すぐにでも誰かにすがりたくなる ものだった。 頭を振る。自分で決めたことだ。頼ってばかりもいられない、もう最上級生で部長なの だから。頼られる立場なのだから。繰り返し繰り返し唱えてきたその言葉を、寂寥感を押 し流すように梓は繰り返す。ブレザーの袖を握り締めながら。ごくり、と飲み込んで、梓 はようやく顔を上げた。 トンちゃんの水槽の掃除でもしようか。ようやく意識に上ってきたことに梓は申し訳な くなった。「でも」ってなんだ、でもって。ごめんね、と小声でつぶやきながら、慣れた 手つきでバケツに水を注ぐ。洗面台。鏡。隅に貼ってある剥がれかけのハートのシール。 反射的に目を逸らした。遅かった。 『中野先輩って、ギター教えるの上手ですよね』 『あずにゃん、ギター教えて!』 ……ほら。 『かわいいでしょー、最近はまってるんだー』 『いっぱい食べて大きくおなり』 ……ほら。 『あずにゃんは難しいことを考えるんだねー』 『だって、あずにゃんはあずにゃんだもん』 ……ほら。 『私はいっつもあずにゃんのことばっかり考えてるよ』 ……うそつき。 いつの間にかバケツから水が溢れていた。慌てて蛇口を閉める。水浸しだ。拭かないといけない。 ○ どうしてここまで弱いんだろう。 どうしてここまで脆いんだろう。 部長なのに。三年生なのに。もう、後輩じゃないのに。 最近、「梓」と同じくらい、「中野先輩」と呼ばれるのに。 もう、「あずにゃん」なんて、呼ばれないのに。 ○ 家に帰ると、梓は自室に逃げ込んだ。 制服のまま天井を眺める。 どうして、と問いかけても、答えは一向に出てこない。どうすればいいのかわからない。 自分の中で、整理をつけたつもりだった。割り切って、しっかりと固めていたはずだった のに。些細なきっかけで決壊してしまった、この気持ちはなんなのだろう。 一通り泣きはらして、表面上は落ち着いてはいる。しかし疲れ果てていた。 手元にある携帯電話を操作する。受信メール。先輩達の、似合わないスーツ姿。もう笑え ない。呆けながら、ただその画像を見つめている。 ……わがままな子、なんだろうな。 なにも、無視されたわけじゃない。忘れられたわけじゃない。ただ、近頃連絡が減ってき ただけ、なのに。それだけで勝手に遠く感じて、自分で納得したふうを装って。挙句の果て に、ちょっとしたきっかけですぐ決壊してしまった。 ……そんなの、卒業式のときと、何も変わらないじゃない。 あの時の絶望とは、違うのだ。まるで広い世界に自分ひとりだけが取り残されてしまうよ うな、切羽詰った状態ではない。繋がっている。だから、余計にわからない。 無機質な画面に映る、不恰好なあの人の姿を見て、こんなにも弱ってしまう。文字じゃな くて、画像じゃなくて、声を聞いて、抱きしめて欲しくて。 ……会いたくて。 会いたい。心の中で言葉にして、それは明確なものとなった。会いたい。会いたい。あの 人に会いたい。名前を呼んで欲しい。梓でもなくて、中野先輩でもなくて、あずにゃんと呼 んで欲しい。あの人がつけてくれた名前で、あの人の声で、……唯センパイの声で。 唯セ ンパイ。 受信ボックスを遡る。まだログに残っているかどうか不安だったけれど、過去になるにつ れ、名前欄は「唯センパイ」で埋まっていった。あの人らしい、どこからもってくるのかわ からないのにしっかり刺さってくることば。並ぶ「あずにゃん」の文字。 ……思えば、いつも、センパイとは、こうだった。 合宿のときも。学祭のときも。修学旅行のおみやげも。園芸大会のときも。夏祭りのとき も。シールのときも。最後のライブのときも。卒業式のときも。 こうやって、自分で考え込んで、袋小路に陥って、取り乱して。そんな時、いつも手を引 いてくれたのは、あの人だった。 手のひらの感触を思い出す。少し自分より大きくて、暖かくて、こっちのことなんかお構 いなしの、あの手。引いてもらってばっかり。 ……思い出すにつれ段々癪になってきた。どうしてこうも毎回毎回振り回されてばかりなの か。茫漠とした悲しみの水面に、会いたいという石が投げ込まれて、波紋を形作っていく。 置き捨てたスクールバッグに目をやる。まだしっかり繋がっている、「ぶ」のキーホルダー。 裏に張ってある、「なかのあずにゃん」のシール。 今回ばかりは。 梓は体を起こす。ふう、と一息。先ほどとは違った、意思の篭った一息。 もう三年生になったのだから、いつまでも手を引かれているわけにも、いかない。 だけどそれは、手をつないではいけないということではなくて。 手を引っ張っていってもいいんじゃないかと。 携帯電話のボタンを3回押した。 「……」 『あ、もしもし?あずにゃん?』 「――っ、私以外の、誰だと思ったんですか」 『あー、あずにゃんだぁ!』 「……そうです。あずにゃんです。唯センパイ、最近どうしてメールも電話もしてくれないんで すか。私、寂しくて、」 『わたしもさみしかったよ!』 「じゃ、じゃあ、どうして、」 『あずにゃんがメールも電話もくれないんだもん』 「……それは唯センパイが、」 『だって、あずにゃんもう三年生だから、部長だから』 「……っ」 『迷惑になっちゃいけないかなって、それでね、我慢してみたら、』 「……」 『全然メールも電話も来ないんだもん……』 「そ、その……」 『だから!すっごくさみしかったよ、あずにゃん!』 「わ、私もすっごく寂しかったんですよっ、なのになんですか、そんな理由、」 『あずにゃんずーるーいー、お互い様だよーこれはー』 「うっ……それは」 『ごめんなさい』 「……ごめんなさい、です」 『じゃあ、いまからあずにゃんの家に行っていい?』 「……いいですよ」 『わーい!待ってて、すぐ行くから!』 「はいっ」 ○ 結局事が終わってみれば、互い違いのすれ違いで。 やっぱり、唯センパイは唯センパイだった。 ○ 「中野先輩、ギター教えるのやっぱり上手ですよ。秘訣とかあるんですか?」 「えへへ。昔ね、先輩のクセに私よりギターが…あ、電話」 『もしもしー、あずにゃん?』 「今、部活真っ最中なんですけど」 『えー、だって電話しないとあずにゃん怒るじゃーん』 「だからあれは唯センパイが、……っ」 なるほどね、という視線を感じて恥ずかしいけれど。 「……あと五分だけですよ」 このくらいは、いいじゃない? こういうのいいな、素晴らしい -- (名無しさん) 2010-08-31 05 47 33 唯先輩が変わってなくて本当によかったー -- (名無しさん) 2010-08-31 23 44 29 「互い違いのすれ違い」っていうタイトルにセンスを感じた。いい。 -- (名無しさん) 2010-09-03 21 37 33 いいね -- (名無しさん) 2015-02-06 21 33 46 名前 感想/コメント: すべてのコメントを見る